首~肩こりについて

首~肩こりの原因

​ カイロプラクティックの立場では、原因の多くを姿勢にあると考えます。人体には重心線という「正しい姿勢」の線がありますが、例えばデスクワークをしている時などはこの重心線が大きく乱れがちになります。

 重心線の乱れというのは、つまり頭部が前後(または左右)している姿勢になります。例えば、机に向かって作業している姿勢というのは自ずと頭部が前かがみになっているかと思いますが、その時、約5キロの重さを持つ頭部を肩(厳密には背中)の筋肉である僧帽筋で支えることになります。近年ではスマートフォンの普及により、仕事以外でも肩こりの起こりやすい姿勢になる機会が増えているといえます。

 僧帽筋(いわゆる肩こり筋)が過緊張すると、腕を挙げた際に肩甲骨の可動性が減少することが分かっています。そのため、肩こりは単に不快なだけでなく、肩を使う各種スポーツのパフォーマンスへの影響も生じさせると考えられます。

​ 肩こりに関連する症状として頚肩腕(けいけんわん)症候群というものがあります。首~肩もしくは背中の痛みに伴い、手や指先が痺れたり冷えるという症状が現れます。原因は椎間板ヘルニアがある等、定かではありません。また、胸郭出口(きょうかくでぐち)症候群というものもあります。これは鎖骨やその周辺で神経や血管の圧迫が生じたため起こると考えられています。カイロプラクティックは骨格の歪み(前後差や左右差などのズレ)を補正する療法ですので、鎖骨に対してもアプローチを行います。

​ 精神的ストレスも肩こりの原因として考えられています。ある実験によれば、ストレステストを行うと上部体幹の動揺が増大することが分かっています。つまり、精神的ストレスによって姿勢の維持にかかる身体的ストレスも増強すると考えられます。さらに精神的ストレスは交感神経を緊張させて筋血管を収縮させるので、肩こりの一因になると考えられます。また、顎関節症(顎の関節が痛い、口が大きく開かない)に関しては性格特性と関連があるという実験結果が出ていることから、肩こり同様に身体面へのアプローチだけでは不十分であることが推測できます。

参考文献

政所和也、甲斐義浩、古後晴基、村田伸、岩瀬弘明、後藤昌史(2018)

「高齢者における僧帽筋の筋硬度が肩甲骨運動におよぼす影響」

Japanese Journal of Health Promotion and Physical Therapy Vol.8 №2.

中村公雄、榎阪朗、田丸秀夫、広川秀道、渡辺公人、赤西正光、木下一志、高島史男、下総高次、白石純三、稲岡長(1978)

「顎関節症患者の精神身体医学的側面

ー性格特性と治療効果との関係」

補綴誌 22巻3号.

大山史朗、坂本和義、鈴木はる江(2018)

精神的作業負荷が立位時の体幹動揺に及ぼす影響

ー心身健康科学の視点からの検証」

心身健康科学14巻1号.

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