骨盤矯正

ー姿勢の歪みについてー

骨盤の過可動性

 私自身がそうなのですが、腰痛になると「骨盤がズレた」ような感覚を覚える方もいらっしゃるかもしれません。カイロプラクティックの立場から述べると、骨盤部には前傾と後傾の可動性があることから、身体的ストレスが強く掛かることによって過可動性(正常位置に対しての不安定なズレ・あそび)が生じると考えられます。

脚長差の出現

​ 

 骨盤部にズレが生じると、脚長差(足の長さに左右差が出る)という形で現れます。骨盤の後傾が強まった側の足は短く、前傾が強まった側では長くなります。実際に歪みを見る際は足の長さだけでなく骨盤部の突起の位置や関節可動性を確認します(静的触診・動的触診)。

​骨盤のズレによる悪循環

 

​ 骨盤がズレてしまうと脚長差が生じます。脚長差があるということは上半身に傾きが生じるということですから、身体のどこかでそれを補正しなければいけません。一度はそこで補正しても、新たに生じた不具合を更に補正する必要が出てくると考えられます。そのため、身体を十分に休める機会が無いと「骨盤部のズレ⇒腰痛⇒首~肩こり⇒身体全体の歪み⇒慢性的な不調」といった経過になると考えられます。

骨盤はなぜズレるのか

 

 骨盤の骨にはたくさんの筋肉(背中へと向かう脊柱起立筋・広背筋、股関節を動かす大殿筋・大腿二頭筋など)が付着しているため、それらの筋肉群にストレスが強く掛かると、骨盤の関節が安定性を失ってくると考えられます(過可動性)。また、女性の場合はホルモンの影響も受けると考えられます(例:性周期にリラキシン分泌⇒恥骨部の関節がゆるむ)。

坐骨神経痛といわれる状態

​ 椎間板ヘルニアになると、腰痛に加えて臀部(お尻)や大腿後面に痺れや知覚の異常が現れると一般的にいわれています。私自身20代後半の頃に椎間板ヘルニアの疑いがあると診断を受けましたが、一般的にいわれる坐骨神経痛ではなく「膝の力が抜ける」症状がありました。大腿後面の筋肉は姿勢維持に関わっており、坐骨神経によって動いています。急に姿勢を変えるなどして腰にストレスが掛かると、激しい痛みが腰に走るとともに膝の力が抜けていました。坐骨神経痛というより坐骨神経麻痺といった方が正しいのかもしれません。

 別の方の症例(画像でヘルニアと診断済)では、激しい腰痛に加えて足の小指に運動麻痺が出現していました。腰椎(腰の骨)のカーブは正常では凹状ですが、逆転して凸状に触れる状態で、腰椎伸展(腰を反らせる動き)が困難でした。腰椎が凸状ということは骨盤が後傾しているということで、臀部や大腿後面の筋肉には慢性的な疲労が強いられてきます(臀部痛が出現)。 

腰痛カーブの異常

(凸状カーブ)

骨盤は後傾

・慢性腰痛

​・臀部痛

背骨と背骨の間ごとには隙間があり、そこから末梢神経が手足へ向かって出ています。

参考文献

江口淳子、森明子、渡邉進(2002)

歩行時における脊柱起立筋活動

ー健常若年者と健常高齢者の比較」

川崎医療福祉学会誌 Vol.12 №2.

​村上栄一(2007)

「仙腸関節由来の腰痛」

日本腰痛会誌、13(1).

丸田和夫、江口淳子、渡邊進(2006)

「骨盤傾斜が座位における体幹前傾動作時の脊柱起立筋および腹直筋活動に及ぼす影響​」

川崎医療福祉学会誌 Vol.15 №2.

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