• 平戸矯正院

ストレートネック(スマホ首)

 首や肩のこりが酷く、頭痛もするので、病院に行きレントゲンを撮ると"「ストレートネック」と言われた"というケースによく遭遇します。施術すると”肩こり筋”といわれる上部僧帽筋に緊張(硬さ)がみられます。ちなみにストレートネックは病名ではありません。施術を繰り返すうちに首の動作痛や頭痛などは軽減してきます。不快な首~肩の症状の原因は何なのか? 今回書いてみようと思います。


性別・年齢別にみた肩こり

 ある調査によれば、男女別にみると40歳以上の女性に肩こりが有意に多く、女性の年齢別では10歳台~50歳台で”自覚症状有り”が60%を超えていました。女性では40歳台・男性では10歳台がピークという結果でした。男女差によるピークのずれは女性特有のホルモンの影響を推測させます。


肩こりは女性に多いのか?  

 先の調査において年齢別では10歳台では男性の方が多く、20歳台では同率、それ以降は女性の方が多いという結果でした。平均的には”女性の方が肩こりが多い”といえます。そもそも、肩こりの原因は何なのでしょうか? 発生原因としては、筋の使いすぎ・血行の悪さ・姿勢の持続・精神的緊張などが考えられています。一般的に男性の方が筋肉量が多いのですが、自覚症状の低さと関係しているのかもしれません。




PC・スマートフォンの影響

 肩こりの発生原因と考えられている血行の悪さや姿勢の持続というのは、主にデスクワーク(PC作業)やスマートフォン操作により生じます。2016年の調査では高校生・大学生におけるスマートフォンの所持率がそれぞれ約85%・95%でした。PCを一切使わないオフィスというのも現代では皆無かと思います。

 PC作業するときは首が前に出て、スマートフォンを見ている時は下を向くことが多く、これらの動作の持続が首周辺の筋肉への過負荷となります(約5キロある頭の重さを首の筋肉で支えています)。結果的に頸椎(首の骨)が筋緊張によって背中側に引っ張られ、ストレートネックといわれる形態を呈してきます(筋肉は繰り返し使われ過ぎると収縮能力が低下するため、姿勢の持続により本来は首を反らせる働きをする筋肉群が機能低下すると考えられます)。


 ストレスと肩こり

 ある研究では、肩こり群に自覚的なストレス度や不安度が高いという結果がみられました。また、精神的作業負荷テスト(例:赤字で黒と書いてあるような文字列の音読)により頸椎周辺が筋緊張したといいます。日常生活でいうと、苦手な人といる時、無意識に肩が持ち上がっていることがあります。スポーツでは「肩の力を抜け」「力むな」などと言ったりします。このように、精神的な緊張と肩周辺の筋緊張は関係があると考えられます。そのため肉体的なケアのみならず、リラックスできる時間を設けたり・趣味を持つなどの精神的なケアが、健康的な生活を送るためには必要だと思われます。







参考文献


兵頭正義(1992)

「肩こりについて(続報)」

日良自律6号


伊熊克己(2015)

「学生のスマートフォン使用状況と健康に関する調査研究」

経営論集(北海学園大学) 第13巻第4号


松浦悠人 藤本英樹 古賀義久 安野冨美子 坂井友実(2016)

「大学生における肩こりの心理・身体的特性についてー自覚的ストレス、STAI、SF‐36、唾液コルチゾールによる検討ー」

日本温泉気候物理医学会雑誌 第79巻第2号


大山史朗 坂本和義 鈴木はる江(2018)

「精神的作業負荷が立位時の体幹動揺に及ぼす影響ー心身健康科学の視点からの検証ー」

心身健康科学 14巻1号


佐々木和郎(1994)

「肩凝りの定義およびメカニズム」

明治鍼灸大学東洋医学教室

© 2023 by Ray Klien. Proudly created with Wix.com

  • Black Facebook Icon
  • Black Instagram Icon
  • Black Twitter Icon
This site was designed with the
.com
website builder. Create your website today.
Start Now