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発達心理学

発達心理学とは? 

 人口動態の状況に影響を受けるため、近年では生涯発達心理学とも呼ばれる(従来の発達心理学では成人までしか扱わなかった)。2018年、日本人の平均寿命は過去最高となっており、高齢者として生きていく意味を考える必要があるだろう。




発達

 発達とは個体が発生してから死に至るまでの変化の過程で、量的および質的な変化がある。発達に関わる要因としては遺伝・環境・成熟性・遺伝と環境の相互作用などが考えられている。例えば発達加速現象といって、第二次世界大戦後からは栄養面が良くなり身長・体重ともに大きく伸びている(国内の成長加速現象)。


発達理論

・フロイトの理論(精神分析)

口唇期:0~1歳頃

肛門期:1~3歳頃

エディプス期:3~7歳頃

潜伏期:6~12歳頃

性器期:思春期以降(成人)

※口唇期は自分と母親の区別がついていない状況で、欲求を読み取ってくれる存在との関わりによって”基本的な信頼感"を獲得する時期とされている。


・エリクソン(フロイトの孫弟子)

乳児期:0~1歳頃

幼児期(前):1~3歳頃

幼児期(後):3~6歳頃

学童期:6~12歳頃

青年期:13~20歳頃

成人期(前):20~30歳頃

成人期(後):30~60歳頃

成熟期:60歳以降

※白人男性をモデルとした理論で、各段階において人生の課題が存在する。例:乳児期は基本的信頼の獲得、青年期なら”自我同一性(=アイデンティティ)”の獲得など。


 発達理論としては他にもサリヴァンやレヴィンソンといったフロイトの影響を受けた人物らのものがある。子供の発達では詳細な研究を行った精神科医のマーラー(1897~1985)がおり、出生後の母子融合的な状態から子供が個人となる3歳頃までの過程を”分離ー個体化の過程”と呼んでいる。


青年期心理学

 生涯発達の流れの一部である青年期を扱った心理学で、青年期は親離れして自我同一性を確立する重要な時期であると考えられている。また思春期の同性の友人というのは、これまで依存してきな親に代わるような対象であり、とても重要な存在であると考えられている(精神科医サリヴァンの対人関係論)。認知の発達を研究したピアジェによれば、思春期は以前の学童期と異なり、抽象的な概念を元に思考可能となる時期と考えられている(学童期までは目に見えたものの範囲までしか思考が及ばない)。この時期を形式的操作期と呼ぶが、この思考ができることが交友関係の構築に重要であると思われる(思いやりがもてる)。

 青年期の課題としてはエリクソンの提唱した自我同一性の獲得(自分は何者か)が広く認識されているが、研究としては後にマーシャ(1966)の行った青年への面接によるものがある。面接によって参加者は以下のように分類された。

・アンデンティティ達成群

・モラトリアム群(葛藤中)

・早期完了群

・アイデンティティ拡散群

アメリカで行われた研究(オファーら 青年106名を3年間追跡調査)では約1割の青年に非行や情緒的な問題がみられたが、9割は平穏であった。青年期には危機説と平穏説があるが、社会的な背景(例えば進学率や就職率)が影響すると思われるので、明確な結論は出ていない。


青年期の自我同一性拡散

 自我同一性(=アイデンティティ)は「自分が何者か」と分かる事とされている。それが20歳頃までの青年期に達成できなかった場合は”自我同一性の拡散”と呼ばれる不安定な状態になると考えられている。エリクソンの臨床体験による自我同一性の拡散群のイメージには以下がある。

①過剰な意識(自身への過大評価)

②選択の回避(就業しない)

③自閉(引きこもり)

➃将来への展望がもてない

⑤ひとつの活動への没入

⑥既存の役割への同一化

(例:非行グループに入る)

⑦性的な拡散

(例:”俺”と言う女子)


 


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