• 平戸矯正院

腰痛になりやすい生活習慣

 腰痛と作業姿勢の関係を研究した例では、”立位での前屈姿勢”が腰痛の発生に関わっている可能性が高いという結果が出ています(飲酒・喫煙とは明らかな関係がみられませんでした)。私自身、数十回ほど腰痛の経験がありますが、たしかに前屈姿勢というのは腰に負担をかける姿勢だと感じます。

・座りっぱなし(前かがみ)

・床からの持ち上げ動作

・中腰での作業

からだを前に曲げる前屈姿勢の持続は筋肉に不自然な負担をかけ、血液循環を妨害することから筋疲労を誘発します。一方で筋収縮の繰り返し(曲げる⇔伸ばすの繰り返し)というのは筋ポンプ作用といって血液循環を促進しますが、重量物の運搬やウエイトトレーニングのように日常範囲を超えるような負荷を伴うと筋疲労を招きます。


 前屈姿勢で腰に負担がかかるのはなぜでしょうか。前屈姿勢というのは脊柱起立筋という身体の中で大きな、背中の筋肉に負担をかけます。脊柱起立筋は腰を動かす筋肉です(前屈に対して逆方向に働く:伸展)。大きい筋肉というのは筋力も強いため、通常であればとくに問題なく上半身の重さを支えてくれています。しかし先に挙げた腰に負担をかけるような姿勢の持続や重量物の運搬などを行うと疲れがたまり、やがては痛み:腰痛が出現すると考えられます。 


 ではどうすれば良いのかというと、不良姿勢の持続はまず避けます。例えば座りっぱなしになる時間は1時間以内と決め、いったん立ち上がるようにします。この動作だけでも背中の筋肉の緊張が解けるので、血液循環が増すと思われます。続いて重量物に対する負荷ですが、筋力トレーニングを行うと日常生活で用いる以上の筋力が養われるため、職業性の腰痛に対しては効果的です。背筋力は加齢により低下することが知られており、ある製造工場では作業経験年数が長いほど腰痛既往者と腰痛有訴者が多いという調査結果になりました。そのため定期的に筋肉の持続的な緊張を解くストレッチ・マッサージ類や、ウォーキング・スクワットのような動的負担のある運動を取り入れることが対処方法や予防として効果的だと思われます(※血圧が高い場合は無酸素系の運動は控えます)。





参考文献

山本華代、神代雅晴、衛藤理砂、藤井敦成、赤築秀一郎、鈴木秀樹(2004)

「某製造工場における腰痛と作業姿勢及び生活習慣との関係」

産衛誌 46.

 

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