• 平戸矯正院

けもなれ

最終更新: 2019年1月12日

最近Huluで一気見しました


「獣になれない私たち」

略して「けもなれ」




ただトップ画面に来ていたので何となく見始めたのですが、現在心理学を勉強しているせいか気になる点が多々あり一気見…勉強がてら分析っぽく書いてみようかと思います


 

主人公①:晶

演じているのは某国民的女優さんです

設定では30歳の会社員

交際相手はいますが同居せず未婚

職場ではワンマン社長にたくさんの仕事を投げられていて、勤務時間外でもLINEみたいなSNSで仕事の連絡を強いられています

自宅での資料作りは残業代出ているのか気になりました

交際相手の京谷はマンションを所持していますが、元交際相手の朱里を4年間住まわせています 当初は朱里が京谷に依存している関係かと思いましたが、物語終盤ではネットカフェで生活~近所のラーメン屋で働き始めたりと、深刻ではなかった感がありました


晶の仕事に対するストレスは強く、激務後に最終電車を待っている場面では衝動的に自傷行為に走りかけます 交際相手の京谷とは最終的に別離しますが、その理由も「自分を捨てているから」で、互いが影響されずに独立している関係(=親密)ではなかったからと心理学的には捉えられます

晶は高校生の時まで父親からは暴力を受けており、父親はその後事故死しています 母親とも間もなくして別離


最終話では社長(他者)を社内の皆で否定して晶が辞職しますが、心理学的には不健康な場面でした(心理学的には他者と自身とも否定しない考え方が健康的とされています)

この会社での業務を続けることで「自分が死ぬ」と晶は言いました 自分を出しつつ仕事を続ける選択もあったと思いますが、当時の晶にはその自分が小さかった(やりたい仕事・やりがいのある仕事ではなかった)のかなと思います



主人公②:恒星

個人で会計士事務所を開いています

晶とは近所のバーで知り合いますが、当初は(作った)笑顔が「キモイ」との感想

これは自らを押し殺して周囲に合わせている晶の状態(心理学的に言うと不一致)への違和感を表現した言葉に聞こえました

恒星は兄を守るためですが不正会計に加担しており、自らにも理想と現実とのギャップ(不一致)を感じています 晶の不一致に敏感で攻撃的だったのは恒星自身が投影(自らの不一致には無意識的に気付きたくないから)をしていたからかもしれません

物語の最後では「人生を取り戻す」と不正を自ら告発~事務所も畳みます

設定では33歳ですが、+10歳ぐらいだと人生設計を再編成するといわれているミドルエイジクライシス(中年の危機)の年代に合致していたと思います



最終的には晶と恒星は二人とも交際相手・仕事・住居とたくさんの対象喪失を経験します

根元は不正により会計士としての生命を絶たれますので、「生きていても死んでいるのと同じ」と発言しています

晶と恒星の二人とも、自分が何者なのか分からない状態といえるかもしれません(=アイデンティティ拡散

ドラマでは対照的に呉羽(くれは)と橘の存在が描かれていたと思います

ラストシーンでは晶・恒星2人の交際が始まりそうでした

自我の不安定な二人がその後もし共依存の関係になると、人間としての自律性(自分に都合のよい部分だけ選ばない・代替案から選択できる・自分と他人との間で素直である)が損なわれ健全な心理状態とはいえず、ドラマのストーリーの繰り返しになるでしょうか…あくまでドラマですが

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